析出硬化系ステンレス鋼
析出硬化系ステンレス鋼とは、固溶化熱処理後に時効硬化を人工的に行うことで、金属間化合物を析出させ強度を高める、クロムニッケル系の組成を持つ材種です。そのため硬度については、熱処理によって高硬度を得ているマルテンサイト系ステンレス鋼とほぼ同水準です。代表的な鋼種としてJISによって規定されているSUS630とSUS631がございます。SUS630は、オーステナイト系ステンレス鋼の代表的な鋼種であるSUS304比較すると2倍以上の硬度を持つ一方で、SUS631はSUS301にAlを添加した弾性限を高めた鋼であるため、優れたバネ特性を有しています。熱処理によって高強度化を実現している点から、耐食性にも優れています。
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