ワイヤーカット放電加工
ワイヤーカット放電加工とは、真鍮やタングステン、モリブデンなどの特殊鋼で出来たφ0.05~0.3mmのワイヤー線を電極として使用し、ワークを溶融させながら切断する加工方法です。ワイヤーカット放電加工の特徴は主に①導電性のある材料であれば加工が可能である②高精度加工が可能である③テーパー加工が可能であるの3点が挙げられます。
①では加工時に局所的に6000~7000度の高温状態であるため、理論上導電性がある材料であればどんな金属材料でも加工可能です。
②ではワイヤー線の太さがφ0.05~0.3mmであるため、ミクロンレベルの高精度加工が可能です。
③では直線や曲線といった平面加工だけでなく、工作物に角度をつけて加工するテーパー加工も可能です。