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技術コラム

SUS430の切削加工

SUS430は、クロムを18%含むフェライト系ステンレス鋼であり、優れた加工性とコストパフォーマンスの高さから、幅広い分野で活用されています。ただし、切削加工を行う際には、いくつかの注意点があります。ここでは、SUS430の特性と切削加工時のポイントについて解説します。

 

SUS430とは

SUS430は、ニッケルを含まないため、ステンレス鋼の中では比較的低コストで、加工しやすい特長を持っています。

 

SUS430の特性

メリット

  • 加工性:切削加工、曲げ加工、溶接が容易にできます。
  • コスト:ニッケルを含まないため、他のステンレス鋼と比べて安価です。
  • 耐熱性:熱膨張が少なく、熱による歪みが発生しにくいです。

 

デメリット

  • 耐食性:SUS304などのニッケルを含むステンレス鋼に比べると、耐食性が劣ります。
  • 強度:焼入れによる硬化ができないため、高い荷重がかかる用途には適していません。
  • 475℃脆化:高温環境(特に溶接時)で「475℃脆化」が発生する可能性があります。

 

SUS430の切削加工のポイント

クーラントの使用方法の工夫

クーラントは、切削加工においてワークと工具の潤滑・冷却・洗浄を担い、発熱を抑える重要な役割を果たします。特にSUS430は熱がこもりやすく高温になりやすいため、適切なクーラントの使用が欠かせません。

当社では、高圧クーラントを用いて切削点にピンポイントで供給し、効率的な冷却を実現しています。さらに、クーラントの流量を増やす工夫や、オイルスルーホルダーを活用することで、刃先の冷却効果を高めています。これにより、工具の寿命を延ばし、切粉処理の効率も向上させています。

 

最適な切削速度で加工する

SUS430の切削加工では、適切な加工条件の設定が重要です。切削速度が速すぎると精度が低下し、遅すぎると歪みが発生する可能性があるため、最適なバランスを取る必要があります。

当社では、安定した加工精度を確保するために、切削速度を100m/分に設定し、最適な条件で加工を行っています。

 

SUS430の切削加工は当社にお任せください!

こちらの記事では、SUS430の切削加工についてご紹介しました。

量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産3,000個から100万個以上、量産加工を行っています。

高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。 

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