切削加工における量産を見据えた試作
「切削で量産品の加工を検討しているが、できるだけコストを抑えたい / 量産時に安定供給してほしい!」といったご要望をお持ちの方は多いのではないでしょうか。実際に当社のお客様からもこうしたご相談をよくいただきます。
試作の段階から量産を見据えた製品設計や加工条件を工夫することで、加工コストの削減や、量産時に安定した加工を実現することができます。
こちらの記事では、量産を見据えた上での試作切削加工におけるポイントと実際の加工事例をご紹介します。
試作 切削加工で重要な、量産を見据えた設計
試作段階から量産を見据えてコストや品質、製造プロセスを考慮した設計を行うことで、後の量産工程でのトラブルや問題を減らすことができます。例えば、バリ取りツーリングを改善し、加工時間を短縮できた事例がございます。
従来SUSの継手部品に穴加工をする際、従来は主軸側のみで正面(φ6)とクロス穴(φ8)開けを繰り返し加工をすることで、クロス穴に発生するバリを無くしていました。しかしこの方法は、交互に刃物を入れるため加工に時間がかかっていました。
そこで、主軸側の穴を先に開け、背面側からバリ取りカッターを用いて加工するように設計提案をいたしました。それにより、主軸側のみで加工していたところを主軸側+背面側で加工分担することができ、加工時間の短縮をすることができました。
量産自動盤加工.comを運営するキュリアス精機では、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産3000個から100万個以上の量産加工を行っており、多くのお客様より、量産品の切削加工の依頼を受けています。
当社の「量産切削加工」における強み
1.QCD改善提案を実施
試作開発の初期段階からご相談いただくことで、品質・コスト・納期を最適化するための改善提案をいたします。VA/VE提案により製品の付加価値を維持・向上させながら、コスト削減を実現し、競争力のある製品開発をサポートします。
2.月産3,000個から100万個までの加工能力
当社では、145台の自動盤による短納期 量産体制を整えています。小径の自動盤加工品であれば、月産3,000〜100万個以上の生産に対応することが可能です。
3.いかに加工コストを抑えて見積り・加工できるかを突き詰め
当社では、長年の加工経験を活かし、いかにコストを抑えつつ高品質を維持するかを徹底的に追求しています。
製品の材質や形状に合わせてツーリングを工夫したり、効率的な加工をするために自動盤の機能を限定して専用機化したりするなど、加工段階での工夫も数多く実施しています。
切削加工における量産を見据えた試作事例
コネクタ部品
こちらは、自動車用コネクタ部品の加工事例です。
製品の中心部と側面にクロス穴の加工を行っています。クロス穴加工後のバリ取りでは加工バランスが重要となるため、背面主軸側から特殊なカッターを使用してバリ取りを行いました。
量産を見据えた試作 切削加工なら、量産自動盤加工.comにお任せください!
こちらの記事では、量産を見据えた試作 切削加工についてご紹介しました。
量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産3,000個から100万個以上、量産加工を行っています。
高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、最新鋭の検査設備と人の目による全数検査で高精度品質を保証しています。