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技術コラム

ステンレスシャフトの加工・製作

シャフトとは

シャフトは、モーターやエンジンなどの動力を伝える役割を持つ棒状の部品です。

シャフトには様々な種類があります。当社では、スプラインシャフト、段付きシャフトと呼ばれるシャフトの加工を行っており、全長が100ミリ以下、外径がφ25ミリ以下のシャフト加工に対応しています。

 

シャフト加工における切削加工と鍛造加工の違い

シャフトの製造方法として主に「切削加工」と「鍛造加工」があります。これらの加工方法は、製品の特性や用途に応じて選択されます。

切削加工

切削加工は、金属の素材から不要な部分を削り取ることで、目的の形状を作り出す方法です。高い精度と複雑な形状の再現が可能であり、特にステンレス鋼のような難削材の加工にも適しています。当社では、ガイドブッシュ式の自動盤を用いて、ステンレスシャフトの高精度な量産加工を実現しています。

 

鍛造加工

鍛造加工は、金属を叩いたり圧縮したりして形状を整える技術で、金属内部の結晶構造が締まり、強度や耐久性が向上します。鍛造には、自由鍛造や型鍛造などの種類があり、製品の用途や形状に応じて使い分けられます。

 

切削加工と鍛造加工の比較

項目切削加工鍛造加工
精度高精度な加工が可能。複雑な形状や細部の再現性に優れる。金型を使用することで高い精度が得られるが、切削加工ほどの細部再現は難しい。
強度素材の強度に依存。内部欠陥が少ない。金属の結晶構造が締まり、強度や耐久性が向上する。
コスト少量生産や試作に適しており、初期投資が比較的少ない。大量生産時にコスト効率が良いが、金型製作などの初期投資が必要。
適用範囲複雑な形状や高精度が求められる部品の製造に適している。強度や耐久性が重視される部品の大量生産に適している。

 

 

ステンレス難削材(SUS304・SUS316(L))のシャフト加工のポイント

当社では、鉄や真鍮、アルミなどの一般的な材質をはじめ、SUS304・SUS316(L)といったステンレス難削材のシャフトの切削加工事例もあります。

ステンレス難削材、ステンレスのシャフト加工におけるポイントは以下の通りです。

 

ガイドプッシュ式の自動盤使用により、量産加工を容易に

ガイドブッシュとは、切削工具の案内をするための取付具のことです。一般的に、固定ブッシュと回転ブッシュの2種類のブッシュに分けられます。

当社では、自動盤でシャフトの量産加工を行っています。その際、ワークがたわまないようにワークを支える「ガイドプッシュ」という道具を使う必要があります。

当社では、100台以上ガイドプッシュ式の自動盤を保有しているため、シャフトの量産加工が可能です。

また、段差があるシャフト形状の場合は、常にワークがガイドプッシュに掛かりながら加工する必要があるため、ワークの端から順番に削っていきます。

 

ガイドブッシュの調整により、キズを防ぐ

ステンレス難削材は、表面が滑らかなため、このブッシュの調整が難しく、加工が安定しにくいです。その結果、製品にキズが入ってしまうことがあります。

そのため、加工する材質に合わせたブッシュを選定し、キズを防ぐための対策をすることが重要です。

 

振動切削により、切粉を切れやすくする

振動切削で加工をすることで、切粉の詰まりを防止することも重要です。

振動切削とは、ワークを切削方向に振動させ、同時制御により「振動」と「主軸の回転」を制御して切削する加工方法です。切削時にエアカットの時間を設けることができ、切粉を分断して切削することができます。

当社では、振動切削が可能な付加価値装置が付いた自動盤を保有しているため、ステンレス難削材のシャフトの加工においても、切粉の処理を容易に行うことが可能です。

 

SUS304の切削加工事例

 

センサー向けシャフト

こちらは、二面巾フライスによるテーパ加工の事例です。

加工時間短縮のため、主軸と背面主軸を同期制御し、加工バランスを最適化しました。また、上部のローレット加工は自動盤では対応が難しいため、転造盤を使用しています。

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自動車部品用シャフト

こちらは、自動車部品用のシャフトです。

突っ切り仕上げにより材料から製品を切り離し、全長を決定しました。この方法を採用することで、背面チャックを使用するよりも加工時間を短縮できます。

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ステンレス難削材のシャフト加工なら、量産自動盤加工.comにお任せください!

こちらの記事では、ステンレスシャフト加工についてご紹介しました。

量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上、量産加工を行っています。

高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。

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