技術コラム

量産自動盤加工.comを運営するキュリアス精機では、自動盤（自動旋盤）により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上の量産加工を行っています。

旋盤加工とは

旋盤加工とは、回転している材料に工具を当て「切削」「穴あけ」「切断」などの加工を行うことを指します。回転させた材料を加工するため、円柱・円筒形といった丸物を加工する際に用いられます。具体的にはシャフトやフランジ、継手などが挙げられます。

量産加工で使用する自動盤（自動旋盤）

当社では、自動盤（自動旋盤）による旋盤加工で量産加工をしています。

自動盤は、2m～3mほどの長いバー材から部品の加工を行ない、一つの部品が加工し終わったら、切り落とし、バー材を掴みなおしてまた同じ部品の加工を行うことで、金太郎飴のように連続加工ができる機械です。ワークの取付をすることなく、連続して加工ができるため、量産に適しています。

自動盤（自動旋盤）による旋盤加工 量産における体制

当社の量産体制について、4つのポイントに分けてご紹介します。

１．工程設計

当社では、1952年の創業より長年培ってきた製造の工程設計標準をもとに、機械設備の選定及び、ツーリングの最適化、作業手順のマニュアル化を行っています。それにより、高品質とコストの最適化を両立させながら、量産可能な工程や体制を構築しています。

２．人材配置

当社では、自動盤の多台持ちを行っており、おおよそ1人あたり4〜7台の自動盤を担当しています。多台持ちすることで、限られた社員数の中で、最大限に機械を動かし、量産加工を実現しています。

３．品質管理

当社の製造工程において、品質管理は欠かせない作業になります。当社では、社内で体系化された認定制度を設け、それに合格した40名以上が現在認定検査員として従事しています。当社では100万以上/月を超える検査を行っていますが、全数検査を実施する場合にも万全を期しています。 

このような万全な品質検査体制を取ることによって、高精度に量産加工された自動盤加工品を、安定的に供給できております。

＞＞＞当社の品質管理 体制の詳細はこちら

４．設備

当社では、145台の自動盤による大規模生産体制を整えています。量産加工に対応できるかどうかは、生産ラインのみならず部品点数が増えた場合にも再現性の高い加工と生産を行える品質管理体制が重要となります。当社のような自動化された専用ラインで加工・製作を行えば、スピーディかつ大ロットの生産対応を実現することができます。小径の自動盤加工品であれば、月産100万個以上の生産に対応することも可能です。

＞＞＞当社の保有設備はこちら

旋盤加工品の量産事例

ATミッション用制御バルブ

こちらは、ATミッション用の制御バルブです。

材質はS45Cで、自動盤を用いて加工を行い、小径の深穴を高い精度で実現しています。

具体的には、φ2.2mmで12mmの小径かつ深穴を、公差16μm、粗さRz3.2、円筒度10μmです。

高精度の小径深穴の加工には、ホーニング加工を施すケースもございますが、切削加工で対応することにより、コストダウンも図ることができました。

＞＞＞製品事例の詳細はこちら

車載エアコン用ノズル

こちらは、車載エアコン用の制御バルブです

他SUS材と比べると加工難易度が高いSUS304に、自動盤で小径深穴加工を行っています。

小径深穴加工（φ1.1㎜、L20.04㎜）をするために、自動盤に20MPaのクーラントポンプを使用し、小径ロングドリル、小径ガンドリルに対応させております。

＞＞＞製品事例の詳細はこちら

センサー向けシャフト

こちらは、二面巾のフライスにてテーパ加工を行った事例です。

テーパ加工部に平行度を出す際に加工秒数短縮のために、主軸と背面主軸を同期制御することで加工バランスをとった加工をしています。

また、上部のローレット部分の加工には自動盤では力がなく合わないために、転造盤を使用しております。

＞＞＞製品事例の詳細はこちら

旋盤加工品の量産は、量産自動盤加工.comにお任せください！

こちらの記事では、自動盤を用いた、旋盤加工による量産加工についてご紹介しました。

量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上、量産加工を行っています。

高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。 

高精度な薄肉切削加工でお困りの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

＞＞加工事例の一覧はこちら

＞＞ご相談・お問い合わせはこちら