自動盤加工(自動旋盤加工)|キュリアス精機株式会社(愛知県)
こちらの記事では、当社の自動盤加工における強みについてご紹介します。
自動盤(自動旋盤)とは
自動盤(自動旋盤)は、2m~3mほどの長いバー材から部品の加工を行ない、一つの部品が加工し終わったら、切り落とし、バー材を掴みなおしてまた同じ部品の加工を行うことで、金太郎飴のように連続加工ができる機械です。
自動盤は、ワークの取付をすることなく、連続して加工ができるため、量産に適しています。
自動盤は自動旋盤ともいわれるように、旋盤加工がメインですが、自動盤の一種である、複合自動盤であれば、旋盤加工に加えフライス加工も1工程で対応ができます。
そのため、工程ごとにワークを取り替える必要がなく、リードタイムの短縮に繋がります。
当社の自動盤加工における強み
通常の自動盤加工よりさらにリードタイムの短縮ができ、コストダウンを実現
当社では、通常の自動盤加工よりさらにリードタイムの短縮ができ、コストダウンを実現しています。というのも、自動盤加工メーカーとの協力関係により、汎用機以上の性能を実現できる特殊仕様機を用いて、加工を行うことができるためです。
この特殊仕様機を用いることで、製造工程のサイクルタイム削減を行うことが可能になります。また、チャックを変更する場合、設備の汎用性が高いため、簡単な形状から複雑な形状まで加工できます。
自動盤加工後の後加工まで一貫した対応
また、当社では、自動盤加工後の後加工まで一貫対応ができます。放電加工や研磨加工、転造加工、表面処理などの後加工を自社の設備、もしくは、協力企業ネットワークを活用して、対応しています。
例えば、上図の製品は、ブレーキの制御関連の部品(ABS)であるため、バリを発生させてはいけません。
そのため、自動盤の加工を行った後に、細穴放電加工を施すことにより、クロス穴をバリなし加工しています。
その他にも、研磨加工や、表面処理(アルマイト処理やメッキ)も一貫対応しており、お客様の横持ちの手間を削減することができます。
当社の自動盤加工事例
エンジン制御用バルブ
こちらは、エンジンの制御のために使用されるバルブです。
材質はS15Cで、自動盤による加工、熱処理、外周研磨を施しており、ベトナム工場にて生産を行っております。
こちらの製品は、硬度を向上させるため、自動盤加工後に熱処理を行っています。しかし、熱処理を行うと、外径公差8μの要求精度を満足させることが難しくなってしまうため、熱処理を行った後に、外周研磨を施しています。
その結果、高い硬度と要求精度(外径公差8μm)の両立を実現しています。
カーエアコン用 エキスパンションバルブ
こちらは、カーエアコン用 エキスパンションバルブ部品です。
本製品は、削る量が多く、切粉の処理が重要です。また難削材のため、刃具の寿命が短くなることを防ぐ必要があります。
そのため、高圧クーラントを利用して切削点にピンポイントで切削油がかかるようにすることで、刃具の冷却と切粉の処理を同時に行っています。
カーエアコン制御系部品
こちらは、自動車のエアコン制御系部品です。
本製品は、端面の溝が広いため、切粉が出にくく、絡みやすい、残りやすくなってしまいます。また、外径と内径の数値が近いため、肉厚が0.65mmと非常に薄いです。そのため、切粉の巻き付きによるむしれ、変形に気を付ける必要があります。
上記の要因から、切粉の加工排出がポイントになり、当社では刃物の溝幅とブレーカーに配慮することで対策しています。
センサー向けシャフト
こちらは二面巾のフライスにてテーパ加工を行った事例です。
テーパ加工部に平行度を出す際に加工秒数短縮のために、主軸と背面主軸を同期制御することで加工バランスをとった加工をしています。
加えて上部のローレット部分の加工には自動盤では力がなく合わないために、転造盤を使用しております。
光ファイバー用コネクタ
こちらは、光ファイバー用コネクタ部品です。
材質はSUS304で、内径φ2、公差8μを実現してます。
こちらの製品は当初、中国の企業で製作されていましたが、地政学リスクの観点からベトナムにて製作することになりました。
そこでベトナムに拠点のある当社にお声がけいただき、年間で30万個製作するにまで至りました。
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今回は、自動盤加工の概要と、自動盤加工における当社の強みについてご紹介いたしました。
当社では、デンソーなどメガサプライヤーとの自動車部品に関する試作開発を毎年行っており、高い技術力を有しています。
高精度が求められる自動盤加工なら、是非当社にご相談ください。