自動盤での高精度量産加工なら

量産自動盤加工.com

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技術コラム

自動車小物部品の高精度 切削加工

量産自動盤加工.comを運営するキュリアス精機では自動車業界向けをメインに小物切削部品を高精度に加工することを得意としております。今回は自動車小物部品を高精度に加工する方法についてご紹介します。

旋盤加工とは

旋盤加工とは、回転しているワークに工具を当て「切削」「穴あけ」「切断」などの加工を行うことを指します。回転させたワークを加工するため、円柱・円筒形といった丸物を加工する際に用いられます。具体的にはシャフトやフランジ、継手などが挙げられます。

 

自動車部品の量産加工で活躍する自動盤(自動旋盤)

当社では、自動盤(自動旋盤)による旋盤加工で量産品の製造を行っています。

自動盤は、2m~3mほどの長いバー材から部品の加工を行い、一つの部品が加工し終わったら、切り落とし、バー材を掴みなおしてまた同じ部品の加工を行うことで、金太郎飴のように連続加工ができる機械です。ワークの取付けをすることなく、連続して加工ができるため、量産に適しています。

 

自動盤(自動旋盤)加工における当社の体制

当社の自動車小物部品の量産体制について、4つのポイントに分けてご紹介します。

 

1.工程設計

当社では、1952年の創業以来、長年にわたって培ってきた製造の工程設計標準を基に、機械設備の選定、ツーリングの最適化、作業手順のマニュアル化を行っています。これにより、高品質とコストの最適化を両立した工程や体制を構築しています。

 

2.人材配置

当社では、自動盤の多台持ちを実施しており、1人あたり約4〜7台の自動盤を担当しています。この多台持ち体制により、機械を最大限に稼働させ、効率よく量産加工を実現しています。

 

3.品質管理

当社では、品質管理に関して社内で体系化された認定制度を設けており、それに合格した40名以上が現在認定検査員として従事しています。毎月10万個以上のワークの検査を行っており、万全の態勢を整えています。

全数検査も行っており、高精度に量産加工された自動車部品を、安定的に供給できております。

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4.設備

当社では、145台の自動盤を使用した大規模生産体制を整えています。当社のように自動化された専用ラインで加工・製作を行うことで、スピーディかつ大ロットの生産に対応することが可能です。小径の自動盤加工品であれば、月産100万個以上の生産にも対応できます。

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自動車小物部品を高精度に切削加工するためには?

自動車業界で使用される部品の多くは、人の命がかかっている製品のため高精度な加工が求められます。例えば自動車のブレーキで不良や不具合があると重大な危害をもたらす可能性があります。では、当社が実施する高精度な加工を実現するためのポイントを一部ご紹介します。

まずはワークのチャッキング方法です。一般的な加工においては三つ爪チャックを使用しますが、薄肉のワークの場合では、三つ爪チャックすると変形を起こしてしまい、チャック解放時に真円が確保出来ない事象が発生します。そこで当社では、八つ爪チャックで全体をチャッキングする方法を取っています。八つ爪チャックではワークを包み込むようにチャッキングするため、1点にかかる圧力が分散し、ワークの変形を抑える事が出来ます。

次に加工現場の温度管理です。高精度な加工において加工領域が微小になればなるほど温度が大きく影響します。常温に保つことで、自動盤の性能が常時安定化し、ワークの微妙な熱膨張による形状変化もなく、精度の高い自動車部品の製造が可能になります。そのため当社では外気との温度差を無くし、加工が安定するように常時空調管理を行い、一定の恒温環境内で生産が出来るように整えています。

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自動車小物部品の切削加工事例①:ディーゼルエンジンの燃料噴射部品

ディーゼル燃料噴射部品

こちらはディーゼルエンジンの燃料噴射部品です。材質が工具鋼と硬い材質であるために刃具の損耗が大きいです。どこで、刃具メーカーと協力し、刃具寿命を3倍に改善することでコストダウンを実現できました。

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自動車小物部品の切削加工事例②:ブレーキ制御系部品

こちらは、自動車のブレーキ制御に使用される部品です。材質はS45Cで、自動盤を用いて製作しました。バー材からの加工でサイクルタイムを短縮しています、また、底面の箇所に溝加工を行いながら山型の形状を出しています。

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自動車小物部品の切削加工事例③:ディーゼルエンジン用ユニオン

ディーゼルエンジン用ユニオン

こちらはディーゼルエンジン用のユニオンです。材質は難削材であるSUS304Lで、自動盤によって製作しました。加工バランスを取る為に、クロス穴と貫通穴をそれぞれ、主軸側と背面主軸側で加工し、サイクルタイムの短縮を図っています。また、背面側の貫通穴加工後に発生するバリについては、特殊ツールを使った3次元バリ取りを行っています。

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自動車小物部品のVA/VE事例:研磨時の段差をなくし、リードタイム短縮と高精度加工を実現

こちらは、ワークの片側にキャップ(自社で製作)を付けることで、ワークの段差を無くし、傾きがない状態で通し研磨をした事例です。傾きをなくすことで、通し研磨が可能になり、リードタイムを短縮しながら高精度な加工ができました。

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自動車小物部品の切削加工なら当社にお任せください!

回は、自動車小物部品の切削加工についてご紹介いたしました。

量産自動盤加工.comでは、デンソーなど、メガサプライヤーとの試作開発を毎年行っており、自動車関係の部品を製作しています。高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を実現しており、品質管理体制も万全な形で整えています。

高精度な自動車部品の加工でお困りの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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