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技術コラム

偏芯深穴加工とは?実際の加工事例をご紹介

偏芯加工は自動盤の回転工具機能を用いて、材料の軸芯と異なる軸芯(偏芯)に穴を開ける加工方法です。一方の深穴加工はドリル径の4倍以上の長さを加工する加工方法です。今回は偏芯加工と深穴加工を組み合わせた偏芯深穴加工についてご説明いたします。

偏芯深穴加工とは?

偏芯深穴加工は偏芯加工と深穴加工を組み合わせた加工方法です。

偏心加工とは

偏芯加工は自動盤の回転工具機能を用いて、材料の軸芯と異なる軸芯(偏芯)に穴を開ける加工方法です。自動盤は円筒状のワークを切削し中心から対称な形状を製作することが得意ですので、偏芯加工の場合にはワークのサイズ、偏心量によってチャッキングの仕方を変更することが必須でした。ただ当社の場合には工具を自動で交換するために、ワークの掴み変えも不要で加工時間短縮とコスト削減を実現することが可能です。

深穴加工とは

一方の深穴加工はドリル径の4倍以上の長さを加工する加工方法です。ただ深穴であることから切削熱が工具の先端に籠るために、工具剛性の低下や振れの発生が起こる場合があります。そこで当社では汎用工具を使用するのではなく、常に特注工具を使用することで工具交換頻度を下げて、リードタイム短縮を実現しております。

 

このような2種類の加工方法を組み合わせたのが偏芯深穴加工です。

偏心深穴加工の事例:ATミッション用バルブ部品

材質はSUYBを利用しており、自動盤による加工、メッキ処理、外周研磨、熱硬化を施しております。こちらは用途の関係上無電解ニッケルメッキを施しています。メッキを施しただけだと、外径公差8μの要求精度を満足させるのが難しいため、外周研磨を施すことで、要求精度を満足させています。また、外周研磨を行った後、熱硬化を施すことで硬度をあげています。

 

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偏心深穴加工なら当社にお任せください!

今回は、偏心深穴加工についてご紹介いたしました。

量産自動盤加工.comでは、鉄、SUS、アルミをはじめとした様々な金属で月産1万個から100万個以上の、複合自動盤を含む自動盤を用いた量産加工に対応可能です。自動盤加工において、工具の選定、寿命管理は加工の品質を保ち、適正なコストで生産を行う上で、とても重要です。当社は、形状や材質にあった工具を用いて、最適なコストで高精度部品の量産加工を提案してきました。


また当社では、高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を実現しております。
品質管理体制も万全な形で整えており、品質管理スタッフの育成と、寸法検査や外観検査など豊富な検査設備を取り揃えております。

 

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