用語集

細穴放電加工とは、ワークに加工液をかけながら回転させた電極を近づけることで、ワークと電極間に放電現象を発生させて穴をあける加工方法です。微細の数値的な定義はないが、径が0.01mmから0.2mmほどの小さな穴加工の場合には微細穴加工と指すことが多いです。電極の材質は真鍮、銅、タングステンなどで、加工材料は導電性なら難加工材であっても加工が可能です。細穴放電加工は電極を回転させながら加工するので、振れ精度が要求されるために剛性のある真鍮が優れていますが、一方で電気消耗では銅の方が優れています。細穴放電加工は工具精度や切削条件が非常に重要でクーラント圧が工具寿命の延命化と生産性向上のために、切りくずの処理性に長ける高圧クーラントが推奨されています。