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技術コラム

高精度な多角形加工を実現するポリゴン加工

ポリゴン加工は、金属加工において高精度かつ効率的な多角形形状の加工を可能にする技術です。特に、六角形や四角形などの形状を素早く加工できるため、製品の軽量化やコスト削減にも寄与します。従来は専用のポリゴンマシンが用いられていましたが、現在では複合旋盤や自動盤を活用することで、工程の短縮や生産効率の向上が実現されています。

本記事では、ポリゴン加工の基本から、使用設備、加工のポイント、事例について詳しく解説します。

ポリゴン加工とは

ポリゴン加工とは、工作機械を用いて回転するワークピースの外周に多角形の形状を直接切削する技術です。​この手法により、六角形や四角形などの多面体を高精度かつ効率的に加工することが可能となります。

 

ポリゴン加工で使用する設備

試作・小ロット品に適した複合旋盤

以前は、ポリゴン加工を行う際に専用のポリゴンマシンを使用するのが一般的でした。しかし近年では、試作や小ロット品の製造において、複合旋盤を用いたポリゴン加工が主流となっています。

複合旋盤を活用することで、旋削とミーリングを一台で行うことができるため、工程の集約や生産効率の向上が期待できます。これにより、段取り時間の短縮や加工精度の向上が実現し、少量生産のニーズに柔軟に対応できるようになっています。

量産に適した自動盤

一方、量産品の製作には自動盤を活用したポリゴン加工が適しています。当社では、自動盤加工の工程内でポリゴン加工を行い、大量生産においても高い精度と効率を維持しています。

自動盤でポリゴン加工を行うには、オプション機能が必要な機種もありますが、当社が保有するほとんどの自動盤には標準装備としてポリゴン加工機能が備わっています。これにより、安定した品質と短納期での対応が可能となっています。

 

自動盤でのポリゴン加工のポイント

ポリゴン加工は、ワークと工具の回転を同期させながら断続的に切削を行うため、一般的な旋削加工とは異なる独自のノウハウが求められます。特に、加工条件の最適化、刃具の管理、難削材への対応が重要なポイントとなります。

1. 加工条件の最適化

ポリゴン加工は断続切削のため、適切な加工条件の設定が不可欠です。特に、加工速度の調整が品質に大きく影響します。一般的な旋削加工よりも低速での加工が推奨され、適切な回転数を設定することで工具の負荷を軽減し、加工精度を向上させることができます。

2. 刃具の突き出し長さを揃える

ポリゴン加工では、刃具の突き出し長さが不均一だと加工精度が低下し、仕上がりの形状にばらつきが生じます。そのため、刃具の突き出しをできるだけ均一に揃えることが重要です。これにより、工具の振動を抑え、安定した切削を実現できます。

3. 刃具寿命のコントロール

ポリゴン加工は断続切削のため、刃先に強い衝撃が加わり、特にSUS304やSUS316などの難削材を加工する際には摩耗が進行しやすくなります。

耐摩耗性の高いコーティングが施された工具を選定し、適切な工具材質を使用することで摩耗を抑え、安定した加工を実現できます。また、加工のばらつきを防ぐため、一定の摩耗レベルで刃具を交換することが重要です。定期的な工具管理を徹底することで、品質の安定化が図れます。

 

ポリゴン加工の事例:自動車エンジン部品

こちらは、自動車エンジン部品の加工事例です。

チップドリルを使用することで荒取り加工の効率を向上させています。さらに、多角形部の加工にはポリゴン加工を採用し、高精度かつ高効率な加工を実現しています。

>>加工事例の詳細はこちら

 

ポリゴン加工は当社にお任せください!

ポリゴン加工は、高精度で効率的な多角形形状の加工が可能な技術です。特に、試作・小ロット品には複合旋盤、量産品には自動盤を活用することで、生産性を大幅に向上させることができます。

当社では、自動盤によるポリゴン加工を標準設備として備え、精度とコストパフォーマンスを両立した加工を提供しています。「ポリゴン加工を依頼したい」「最適な加工方法を相談したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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