ステンレスシャフトの加工・製作
シャフトとは
シャフトは、モーターやエンジンなどの動力を伝える役割を持つ棒状の部品です。
シャフトには様々な種類があります。当社では、スプラインシャフト、段付きシャフトと呼ばれるシャフトの加工を行っており、全長が100ミリ以下、外径がφ25ミリ以下のシャフト加工に対応しています。
ステンレス難削材(SUS304・SUS316(L))のシャフト加工のポイント
当社では、鉄や真鍮、アルミなどの一般的な材質をはじめ、SUS304・SUS316(L)といったステンレス難削材のシャフトの切削加工事例もあります。
ステンレス難削材、ステンレスのシャフト加工におけるポイントは以下の通りです。
ガイドプッシュ式の自動盤使用により、量産加工を容易に
ガイドブッシュとは、切削工具の案内をするための取付具のことです。一般的に、固定ブッシュと回転ブッシュの2種類のブッシュに分けられます。
当社では、自動盤でシャフトの量産加工を行っています。その際、ワークがたわまないようにワークを支える「ガイドプッシュ」という道具を使う必要があります。
当社では、100台以上ガイドプッシュ式の自動盤を保有しているため、シャフトの量産加工が可能です。
また、段差があるシャフト形状の場合は、常にワークがガイドプッシュに掛かりながら加工する必要があるため、ワークの端から順番に削っていきます。
ガイドブッシュの調整により、キズを防ぐ
ステンレス難削材は、表面が滑らかなため、このブッシュの調整が難しく、加工が安定しにくいです。その結果、製品にキズが入ってしまうことがあります。
そのため、加工する材質に合わせたブッシュを選定し、キズを防ぐための対策をすることが重要です。
振動切削により、切粉を切れやすくする
振動切削で加工をすることで、切粉の詰まりを防止することも重要です。
振動切削とは、ワークを切削方向に振動させ、同時制御により「振動」と「主軸の回転」を制御して切削する加工方法です。切削時にエアカットの時間を設けることができ、切粉を分断して切削することができます。
当社では、振動切削が可能な付加価値装置が付いた自動盤を保有しているため、ステンレス難削材のシャフトの加工においても、切粉の処理を容易に行うことが可能です。
SUS304の切削加工事例
センサー向けシャフト
こちらは二面巾のフライスにてテーパ加工を行ったシャフトです。
テーパ加工部に平行度を出す際に加工秒数短縮のために、主軸と背面主軸を同期制御することで加工バランスをとった加工をしています。
自動車部品用シャフト
こちらは、自動車部品用のシャフトです。
突っ切り仕上げをすることで、背面チャックをつかんで行うよりも、加工時間の短縮をすることができます。
ステンレス難削材のシャフト加工なら、量産自動盤加工.comにお任せください!
こちらの記事では、ステンレスシャフト加工についてご紹介しました。
量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上、量産加工を行っています。
高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。