SUS316L
SUS316Lは、クロム18%、ニッケル12〜15%、モリブデン2.5%を含有したSUS316同様磁性のないオーステナイト系ステンレスです。SUS316との違いは、2つあります。
1つ目は、切削性が低いです。「L」は、炭素量が少ないことを指しています。炭素量が少ないと、切粉が詰まりやすいため、インチングをすることや、高圧クーラントをかけることで切粉を分断して処理を行います。
2つ目は、耐食性の高さです。腐食の発生には、炭素とクロムの結合が理由にあります。炭素量が少なければ、クロムとの結合も減り、耐食性の向上に繋がります。
このように、SUS316Lは、加工性・耐食性の高いステンレス鋼になります。