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技術コラム

アルミ旋盤加工品の量産

量産自動盤加工.comを運営するキュリアス精機では、自動盤(自動旋盤)により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上の量産加工を行っています。
今回の記事では、アルミの旋盤加工(量産)におけるポイントについて紹介します。

アルミ加工について

アルミは、加工性に優れている素材です。また、金属素材の中でも非常に軽く、製品の軽量化・効率化のために使用されることが多いです。

切削加工に用いられるアルミは、純アルミにマグネシウムやマンガンなどの他の金属を添加したアルミニウム合金を使用します。アルミニウム合金の種類は豊富にあり、使用用途や加工方法に合わせた材料の選定が必要です。

 

アルミ合金の種類

アルミニウム合金の種類は、A1000番系〜7000番系までありますが、当社でアルミ加工の実績がある素材は下記になります。

・A2011

・A2017

・A5000

・A5052

・A5056

・A6000

・A6061

・A7000

A2000、5000、6000、7000番系は、加工実績がありますので、加工品の使用用途に合わせた材質の提案から最適な加工まで行います。

 

アルミ旋盤加工のポイント

①切粉の処理

アルミの旋盤加工は、切粉が分断されにくく、切粉による詰りやからまりが発生しやすくなります。

そこで当社では、インチングをすることや、高圧クーラントをかけることで切粉を分断して処理を行います。また、振動切削ができる自動盤で加工することで、切粉の詰りを防止しています。

②刃具の寿命対策

2つ目は、刃具の寿命対策です。アルミは切削性に優れているため、通常の切削加工を行う場合は、超硬の刃具を用いた加工で問題ありません。

しかし、高い面粗度が求められる場合は、更に硬度が高い人工ダイヤモンド付きの刃具での加工を行う必要があります。

③切削速度の調整

3つ目は、切削速度の調整です。切削速度が遅すぎると、部材と刃具が溶着しやすくなります。

そのため、機械の能力に合わせ切削速度を最大限早くする必要があります。

 

アルミ旋盤加工の製品事例

車載用センサー ハウジング部品

こちらは車載用センサーのハウジング部品(A2017)です。

自動盤・NCボール盤、NC旋盤の複数加工工程を経て製作しています。

こちらの部品の加工におけるポイントは、複数加工工程を経ることで複雑形状を実現している点です。こちらの部品は、形状が複雑であることから、加工は自動盤のみでは完結せず、分割して、NCボール盤・NC旋盤も活用し、加工を行うことで、形状を実現しています。

>>加工事例の詳細はこちらから

 

カーエアコン制御系部品

こちらは、自動車のエアコン制御系部品です。

本製品は、端面の溝が広いため、切粉が出にくく、絡みやすく、残りやすくなってしまいます。また、外径と内径の数値が近いため、肉厚が0.65mmと非常に薄いです。そのため、切粉の巻き付きによるむしれ、変形に気を付ける必要があります。

上記の要因から、切粉の加工排出がポイントになり、当社では刃物の溝幅とブレーカーに配慮することで対策しています。

>>加工事例の詳細はこちらから

 

アルミの旋盤加工のことなら、量産自動盤加工.comにお任せください!

こちらの記事では、アルミ旋盤加工についてご紹介しました。

量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上、量産加工を行っています。

高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。 

高精度な切削加工でお困りの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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