ソレノイドバルブ(電磁弁、ソレノイド弁)の加工
ソレノイドバルブの加工は、径公差や粗さ、円筒度、同軸度など、内径・外径の両方において高い精度が要求されます。そのような高い精度が求められるソレノイドバルブの加工を、なぜ当社ができるのか、2つのポイントに分けてご紹介します。
ソレノイドバルブ(電磁弁、ソレノイド弁)とは
まず、ソレノイドとは、電気エネルギーを機械的な直線運動に変換する電磁機能部品のことです。
銅線を巻いたコイルの中で可動式のピストンがスライドする構造になっています。自動車のインジェクタなどに使用されます。
ソレノイドバルブは、油圧や空圧と組み合わせ、「ソレノイド」に「バルブ」機能を付与した、自動変速コントロール電磁弁です。
ソレノイドバルブ(電磁弁、ソレノイド弁)の加工におけるポイント
当社では、自動車やその他産業機械に用いられるソレノイドバルブの加工実績があります。
ソレノイドバルブの加工は、径公差や粗さ、円筒度、同軸度など、内径・外径の両方において高い精度が要求されます。そのような高い精度が求められるソレノイドバルブの加工を、なぜ当社ができるのか、2つのポイントに分けてご紹介します。
1.刃具メーカーと図面仕様に合わせた刃具の製作が可能
1つ目は、刃具メーカーと図面仕様に合わせた刃具の製作ができるためです。
ソレノイドバルブの加工は、形状に合わせた精度(内径・外径問わず)を確保する必要があります。
当社では30年以上、ある刃具メーカーと取引しており、強い協力関係にあります。そのため、加工が難しい形状でも特注の刃具を製作することができ、高精度な加工を実現しています。
2.自動盤加工後に外径研磨まで一貫で対応
2つ目は、自動盤加工後の外径研磨を一貫して対応しているためです。外径研磨をすることで、径公差や粗さにおいて、高い精度を確保することができています。
ソレノイドバルブの加工を検討されていましたら、ぜひ一度当社にお問い合わせください。
ソレノイドバルブ(電磁弁、ソレノイド弁)の加工事例
ATミッション用ソレノイド向け部品
こちらはATミッション用ソレノイド向け部品です。材質は快削鋼SUM22で、自動盤によって製作しました。
本製品は、加工バランスを取るために、クロス穴と貫通穴をそれぞれ、主軸側と背面主軸側で加工し、サイクルタイムの短縮を図っています。
ATミッションバルブ用スプール
こちらは、自動車のATミッションバルブに使用されるスプールです。
材質はA6061で、自動盤での加工、アルマイト処理、外周研磨を施しており、ベトナム工場にて生産を行っております。本製品は、硬度向上・耐蝕性向上のために、自動盤による加工後にアルマイト処理を施しています。
また、アルマイト処理のみでは、外径公差8μmの要求精度を満足させることが難しいため、外周研磨も行うことで、要求精度を満足させています。
ATミッション用制御バルブ
こちらは、ATミッション用の制御バルブです。材質はS45Cで、自動盤を用いて加工を行っております。
本製品は、切削加工により、φ2.2mmで12mmの小径かつ深穴を、公差16μm、粗さRz3.2、円筒度10μmの精度を実現しています。高精度の小径深穴の加工には、ホーニング加工を施すケースもございますが、切削加工で対応することにより、コストダウンも図ることができました。
ATミッション用バルブ部品
こちらは、ATミッション用のバルブ部品です。材質はSUYBを利用しており、自動盤による加工、メッキ処理、外周研磨、熱硬化を施しております。
本製品は、ベトナムで生産を行っており、自動盤にて加工を行ったのち、ベトナムにおける協力会社にて、用途の関係上無電解ニッケルメッキを施しています。メッキを施しただけだと、外径公差8μの要求精度を満足させるのが難しいため、外周研磨を施すことで、要求精度を満足させています。また、外周研磨を行った後、熱硬化を施すことで硬度をあげています。
ソレノイドバルブ(電磁弁、ソレノイド弁)の加工のことなら量産自動盤加工.comにお任せください!
今回はソレノイドバルブの加工におけるポイントについてご紹介しました。
量産自動盤加工.comでは、鉄、SUS、アルミをはじめとした様々な金属で月産1万個から100万個以上の、複合自動盤を含む自動盤を用いた量産加工を行っています。
高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。
高精度なソレノイドバルブの加工でお困りの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。