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技術コラム

小径深穴加工

小径深穴加工とは、小径ロングドリルを用いて、加工品に深穴加工をすることです。

当社では、自動盤により小径深穴加工を行っています。高精度な小径深穴加工を実現するために当社が工夫していることを記載いたします。

小径深穴加工とは

小径深穴加工とは、小径ロングドリルを用いて、加工品に深穴加工をすることです。

当社では、小径の範囲をφ0.5〜φ3、深穴加工は直径の3〜10倍を超える穴あけのことと定義しています。(加工する径および被削材質によって変わります。)

 

高精度な小径深穴加工を実現するためのポイント

当社では、自動盤により小径深穴加工を行っています。高精度な小径深穴加工を実現するために当社が工夫していることを記載いたします。

1.自動盤を、小径オイルホールドリルを使用できる仕様にしている

当社では、自動盤加工メーカーとの協力関係により、汎用機以上の性能を出すことができる、小径オイルホールドリルを使用できる自動盤で加工をしています。そのため、より高精度な小径深穴加工を実現できます。

2.被削材に合わせた最適なドリルの選定を実施

自動盤を用いて、小径深穴加工をする際は、被削材に合わせた最適なドリルの選定をすることが重要です。

当社では、ドリルメーカとドリルの仕様の打合せをして、被削材に最適な長さやサイズのドリルの選定を行っております。またご依頼の加工品によっては、特注ドリルを用いて加工を行っています。

3.高い圧力をかけることができるクーラントポンプを使用

深穴加工は、切粉が穴に詰まってしまうことで、ドリルが破損したり、求められる精度を実現できなかったりということが起こります。

そのため当社では、切粉の詰まりを防止するために、20MPaまでの高い圧力をかけることができるクーラントポンプを使用しています(通常は高圧の場合でも7MPa程度)。

これにより、切粉を排出しやすくなり、切粉詰まりを防止することができます。

 

小径深穴加工事例

航空機主翼のフラップ用パイプ

航空機主翼のフラップ用パイプ

こちらは、航空機の主翼フラップの制御用パイプ(SUS630)です。難削材であるSUS630に対して小径深穴加工を行っている事例です。

小径深穴加工(内径φ1.5 L30㎜ D/L=20倍)を施すために、20MPaのクーラントポンプを使用し、小径ロングドリル、小径ガンドリルに対応させております。

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車載エアコン用ノズル

車載エアコン用ノズル

こちらは、車載エアコン用の制御バルブ(SUS304)です。他SUS材と比べると加工難易度が高いSUS304に小径深穴加工(内径公差30μm)を行っている事例です。

こちらの製品でも、小径深穴加工(φ1.1㎜、L20.04㎜)を施すために自動盤に20MPaのクーラントポンプを使用し、小径ロングドリル、小径ガンドリルに対応させております。

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ATミッション用制御バルブ

ATミッション用制御バルブ

こちらは、ATミッション用の制御バルブ(S45C)です。

切削加工で小径深穴加工を高い精度で実現しています。

具体的にφ2.2mmで12mmの小径かつ深穴を、公差16μm、粗さRz3.2、円筒度10μmの精度を実現しています。

高精度の小径深穴加工には、ホーニング加工を施すケースもございますが、切削加工で対応することにより、コストダウンも図ることができました。

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小径深穴加工なら、当社にお任せください

今回は、自動盤による小径深穴加工についてご紹介しました。

量産自動盤加工.comでは、自動盤により、鉄・SUS・アルミなどの金属を月産1万個から100万個以上、量産加工を行っています。

高品質の加工品を安定供給するための加工、検査、表面処理まで量産ラインにおける一貫体制を敷いており、品質管理体制も万全です。 

高精度な小径深穴加工でお困りの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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